美容室で数千円かけてトリートメントをしたのに、「数日で元通り…」という経験はありませんか?実は、トリートメントの持続力は施術後のケアで大きく変わります。
この記事では、美容室トリートメントを最大限に長持ちさせるための実践的な方法を、2025年最新のトレンドとともにご紹介します。
まず知っておきたい:トリートメントの2大タイプ
長持ちさせる方法を知る前に、あなたが受けたトリートメントのタイプを理解しておくことが大切です。美容室のトリートメントは大きく2つに分類されます。
① 反応型トリートメント(栄養+コーティング型)
髪に栄養を入れた後、外側からコーティングして手触りや艶を高めるタイプです。TOKIO INKARAMIやMilbon Aujua、Hahonicoのラメラメトリートメントなどが代表例です。
特徴
- しっとり系・サラサラ系など質感バリエーションが豊富
- 価格帯がお手頃から高価格まで幅広い
- 比較的続けやすい
② 結合型トリートメント(髪質改善/酸熱型)
近年注目の「髪質改善トリートメント」と呼ばれるタイプ。髪内部に特殊な成分(グリオキシル酸、レブリン酸など)を浸透させ、アイロンで熱を加えて髪内部の結合を促します。
KeratecやScience Aqua、Kerarifineなどが代表例です。
特徴
- 髪質そのものが変わったような質感・ツヤを実感しやすい
- くせ・うねり・パサつきに効果的
- 価格はやや高め、施術時間も長め
【重要】トリートメントを長持ちさせる5つの方法
どちらのタイプにも共通する、効果を持続させるための実践的なケア方法をご紹介します。
1. 美容室推奨のホームケアを必ず使う
**これが最も重要です。**トリートメントの効果を維持できるかは、自宅でのケアにかかっています。
美容室に通えるのは月に1〜2回程度。残りの日々をどうケアするかで、トリートメントの持ちは劇的に変わります。
コストの考え方を変えてみましょう
- 3,000円のトリートメントのみ
- 2,000円のトリートメント+1,000円のホームケア
見かけ上のコストは同じでも、ホームケアを含めた方が仕上がりをキープしやすくなります。
「2〜3日に1回」「週に1回」でも専用ケアをすることで、施術効果を湿度・摩擦・洗浄ダメージから守ることができます。
2. 洗浄力の穏やかなシャンプーに変える
強すぎる洗浄成分は、トリートメント効果を剥がしてしまいます。
特に「◯◯硫酸Na」といったサルフェート系洗浄剤を含むシャンプーは要注意。せっかく与えた栄養・保湿・コーティング効果を洗い流してしまう可能性があります。
おすすめの選び方
- アミノ酸系シャンプー
- 低刺激・弱洗浄力表示のもの
- 美容室で施術後に推奨されたシャンプー
シャンプーを替えるだけで、トリートメントの持ちが2〜3週間変わることもあります。
3. お風呂上がりの「乾かし方」を丁寧にする
「ドライヤー面倒だな…」と思いがちですが、ここを丁寧にするだけで髪質改善状態が維持しやすくなります。
理想的なドライの4ステップ
- タオルドライ(1回目)
入浴直後、バスタオルで水分を優しく押さえて拭く(ゴシゴシ擦らない) - コーミング
髪をタオルドライ後にクシで軽くとかし、毛先に残った水分を均一化 - 再タオルドライ
毛先を中心にさらにタオルで優しく押さえて水分を取り除く - ドライヤーで乾かす
根元から毛先に向かって、キューティクルの流れに沿って乾かす
この工程で水分を効率的に除くと、ドライ時間が短くなり熱ダメージを抑えられます。さらに、トリートメントで補った保湿・コーティング成分が流れ出るのを防げます。
4. 定期的なメンテナンス&ホームケアを継続する
トリートメント効果は「1回で完結」するものではありません。継続することで髪自体の質が変わるというのが理想です。
効果的な継続プラン例
- 2〜3ヶ月に1回:サロントリートメント
- 月1回:ホームケア集中トリートメント
- 週1〜2回:専用トリートメント使用
このペースを維持すると、半年〜1年後には「まとまり・ツヤ・指通り」が明らかに変わってきます。
逆に「半年に1回だけ高額トリートメント」では、仕上がりは良くても持続力や扱いやすさという点で効果が薄れてしまいます。
5. 日常のダメージ要因から髪を守る
髪は毎日さまざまなダメージを受けています。
主なダメージ要因
- 紫外線
- 湿度の変化
- アイロン・ドライヤーの熱
- ヘアカラー・ブリーチ
- ブラッシングによる摩擦
これらの影響を受けるたび、トリートメント効果は少しずつ削られていきます。
具体的な対策
- 紫外線対策:帽子着用、UVスプレー使用
- 湿気対策:湿度が高い日はスタイリング剤で調整
- 熱対策:ヒートプロテクト剤を必ず併用
- 摩擦対策:就寝時はシルク素材の枕カバーを使用
2025年のトリートメント最新トレンド
長持ちケアを考える上で、知っておきたい2025年の業界動向をご紹介します。
トレンド1:弱酸性処方へのシフト
従来の酸熱トリートメントは強酸性薬剤を使用し、「施術直後のツヤは出たが、ダメージも出た」という声がありました。
2025年は髪への負担を最小限に抑えた弱酸性処方が主流に。ブリーチやカラーを繰り返している方でも安心して受けられる施術が増えています。
トレンド2:パーソナライズド(オーダーメイド)トリートメント
髪の量・太さ・ダメージ度合い・くせの有無・湿度への反応など、個人の髪質やライフスタイルに応じて成分・工程をカスタマイズするサロンが増えています。
「画一的なメニュー」から「あなた専用の組み立て」へ。これにより、より効果的で長持ちするトリートメントが可能になっています。
トレンド3:サステナブル&ヘルシー志向
「環境にやさしい」「低刺激」「ダメージレス処方」「持続可能な素材」というワードが重視されるように。
「髪・頭皮・身体・環境に負荷をかけない」こともサロン選びの重要なポイントになっています。
あなたの髪質にはどちらのタイプが合う?
反応型トリートメントが合う人
- 髪のダメージはあるが、クセや大きなうねりは気にならない
- 髪が比較的細め・軟毛で、強めの熱処理に抵抗がある
- コストを抑えて月1〜2回ペースでケアを続けたい
- 「手触りを良くしたい」「まとまり感を出したい」という目的
選び方のポイント
- ホームケア込みで定期的に続けられるか確認
- しっとり系かサラサラ系か、仕上がりイメージを相談
- メンテナンスペース(2ヶ月に1回など)で無理なく通えるか検討
結合型トリートメントが合う人
- 年齢とともに髪が細くなり、パサつき・うねり・枝毛が気になる
- カラー・ブリーチ・縮毛矯正を複数回行っており、根本から髪質を整えたい
- 美容室帰りのツヤ・まとまりを少しでも長く維持したい
注意点
- 縮毛矯正ではないので、クセが完全にストレートになるわけではない
- 髪が硬く・太い方は、熱処理で逆に硬さが出ることがある
- 価格はやや高めで、施術時間もかかる
選び方のポイント
- クセの種類、髪の太さ・硬さ・ダメージ度合いをスタイリストと共有
- 使用薬剤の髪への負担について確認
- ホームケアを続けられるか予め相談
- 価格とメンテナンス頻度(3〜4ヶ月に1回など)を見極める
まとめ:トリートメントは「継続ケア」がすべて
美容室トリートメントを長持ちさせる鍵は、美容室での施術+家でのケア+日常ダメージ対策の3本柱です。
押さえておきたい重要ポイント
- ホームケアが最重要 – 2〜3日に1回でも専用ケアをする
- シャンプーを見直す – 洗浄力の穏やかなものに変えるだけで持ちが変わる
- 乾かし方を丁寧に – タオルドライ→コーミング→再タオルドライの工程を守る
- 定期的なメンテナンス – 2〜3ヶ月に1回のペースで継続する
- 日常のダメージ対策 – 紫外線・熱・摩擦から髪を守る
価格だけでなく「継続できるプランかどうか」を考えることが大切です。ホームケア・洗浄剤・乾かし方・日常のダメージ対策を”セット”で考えると、1年後のあなたの髪質は確実に変わってきます。
美容室で「このトリートメント、どう違うんですか?」と質問できるようになれば、メニュー名のバリエーションに惑わされず、自分の髪に本当に必要なケアを受けやすくなります。
ぜひ今日から簡単なことを始めて、2〜3ヶ月後・6ヶ月後・1年後の髪の変化を楽しんでみてください。あなたの髪がもっと扱いやすく、もっと愛せるものになることを願っています。
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